国家資格「電気通信主任技術者」は、情報通信ネットワークの設計・施工・保守を監督する立場に必要な資格として、多くの現場技術者が受験しています。試験には「伝送交換」と「線路」の2系統があり、それぞれに専門性の高い知識と実務理解が求められます。
毎年の試験後には、「あの問題、解釈次第で答えが分かれるのでは?」「模範解答と自分の考えが食い違ってる…」という不安の声が相次ぎます。特に法令、技術的要件、通信方式に関する問題では用語や数式の解釈に幅があり、正解に自信が持てない設問も散見されます。
本記事では、過去に実際に見解が分かれた設問を例示し、なぜ受験者の判断が割れたのか、どのような知識が求められたのかを詳しくご紹介します。自己採点時の参考にしていただければ幸いです。
特に見解が分かれた過去の問題と受験生の具体的な声
■ 例1:令和5年度 伝送交換「デジタル伝送方式の特徴に関する選択肢」
選択肢には「誤りを検出・訂正する方式」としてHamming符号やCRCに言及がありましたが、それぞれの「用途」と「方式名」の対応に曖昧さがあり、「選択肢2と3、両方正解に見える」と多くの受験者が指摘しました。
「CRCって検出だけだよね?訂正はできないって思ってた…」
(伝送交換系・30代/東京)
■ 例2:令和4年度 線路「地絡電流の対策に関する記述」
地絡電流抑制のための工法として中性点接地方式が問われましたが、「小出力の通信回線における実際の対応」と「電力系統における一般論」が混同された設問となっており、現場経験者ほど迷いやすい内容でした。
「電気主任技術者試験とごっちゃになりそうだった」
(線路系・40代/大阪)
■ 例3:令和3年度 共通「情報セキュリティと暗号方式」
RSAとAESの特徴が並列で問われましたが、選択肢の中に「RSAは共通鍵方式である」という引っかけが含まれており、焦って解いた人が誤答しやすい構成でした。過去問の出題パターンと微妙に異なっていた点も混乱の一因です。
「時間足りなくて、暗号のとこ思いっきり間違えた…」
(共通試験・20代/福岡)
■ 例4:令和2年度 伝送交換「PCMとAD変換に関する技術的記述」
「量子化ビット数」と「サンプリング周波数」の関係を選ばせる問題でしたが、bit計算がややこしく、「誤差範囲まで含めて計算するのか?」「サンプリング周波数は与えられた数値をそのまま使うのか?」など、複数の解釈が存在しました。
「計算で出せたけど、条件が不親切で不安だった」
(伝送交換系・30代/愛知)
■ 例5:平成30年度 線路「光ファイバ心線の接続方法」
機械接続と融着接続、それぞれの特徴と利点に関する設問で、選択肢の記述が実務感覚に近すぎたため、試験上の“模範的な表現”と食い違って感じた受験者が続出。知識問題であるはずが、現場とのズレが違和感を生んだ例です。
「試験は理屈、現場はコスパ優先。答えが噛み合わないときある」
(線路系・50代/北海道)
5ちゃんねる掲示板での具体的なやりとり(再現)
【スレタイ】電気通信主任技術者 解答速報スレ 伝送・線路 共通
32:名無し伝送交換士
CRCって検出はできるけど訂正できるって書かれてなかった?
→34:試験4回目の人
32
そう、それで選択肢迷った。Hammingとの比較で混乱した
40:現場主義者
地絡のやつ、通信系なのに電力っぽい話で悩んだよなあ
→41:名無し回線工事屋
40
接地方式は通信回線ではあまり聞かないから惑わされた
50:受験5年目
RSAが共通鍵とか罠すぎるわw
→52:新人SE
50
それでミスった人、割と多かったみたい。定番の引っかけらしい
63:ベテラン電通管
PCMの計算、条件出し切れてない気がしたの俺だけ?
→65:名無しPCM派
63
ビット数とHzがズレてて、自信持てなかった人多いと思う
74:光回線の人
接続方法の問題、実際は融着より機械接続が増えてるよな?
→75:施工管理技士見習い
74
でも試験は「低損失=融着」で固定されてる感じ。理屈優先だよね
試験後の情報共有がもたらすメリットと掲示板の活用
電気通信主任技術者試験では、公式の正答発表がやや遅めであり、それまでの間に自己採点や他者との情報照合が非常に重要になります。とくに共通問題で多くの受験者がつまずいた箇所や、専門系で現場知識と試験基準が食い違う設問については、掲示板上で意見を交わすことが合格可能性の分析につながります。
5ちゃんねるはもちろん、構造的で情報が整理された解答速報系掲示板も大変有用です。
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資格ちゃんねる掲示板
伝送交換・線路・共通でスレッドが分かれており、午前・午後問わず多くの解答議論が活発です。 -
国家試験ナビ掲示板
各年度ごとの解答速報スレがあり、過去問の正誤も蓄積されていて検索性が高いのが特長です。 -
通信技術者フォーラム
実務経験者の受験記録や解答解説が多く、2種・主任どちらの対策にも参考になります。
こうした場を活用して、正解に至った根拠や、見落とした論点を拾い上げることで、自己採点の精度が大きく向上します。
※本記事は特定の団体やサイトを推奨するものではありません。
電気通信主任技術者 解答速報掲示板と過去に意見が分かれたポイント